私がオススメしました!(M.T さん:女性)
品揃えが豊富な酒屋さんで、それだけでなく店主の知識が深い!それも、能書きのような誰が言っても同じみたいなコメントではなく、「お酒愛」をしみじみと感じるお話ぶり。自宅用にも贈り物用にも、用途に沿った素晴らしい一本に必ず出逢えるお店です。
【TIPS!】
酒蔵は酒屋に命を預けている。客は蔵元に行かずとも、この店で体験を共にできる
店内にぎゅっと詰まったたくさんのお酒は、メインの地酒に始まり地ビールやワインも目利きのご主人が選んだもの。昭和36年創業で現在2代目のご主人は、業態転換の折り運命的に「日本酒の旨み」に開眼。以来、地酒問屋に足しげく通いつめ、自分の舌が信じた酒蔵のビジョンをあますことなく伝える店づくりをしています。「蔵元の汗や想いをお客様に伝える商いを」を語るご主人の情熱には胸を打たれます。
左:問い合わせても断られる連続だったスタートから、今では問屋を通さない取引に/最近は若い人がクラフトビールづくりに熱心な傾向。そういう作り手の熱意も大事にしたい
【TIPS!】
「べろ感でわかっていくと楽しいよ」と笑顔のご主人、“くらべ飲みあそび”がお薦め
日本酒は、常温からお燗と、温度を変えることで一本あれば種類を変えずとも和洋中の食事に寄り添えます。地酒は地のものだからこそ、山間部で野良仕事をした後に欲しくなる味と、漁師町で潮風の吹きすさぶ場所とでは好まれる味に違いがあります。「万人に合うようにつくったら個性がなくなってしまう」と、ご主人が言うように、人に頼らず“くらべ飲みあそび”をしながら、自分の好きなものを自らの舌でわかっていくことを愉しみとしてみては。
左:外気温と冷蔵が同じになる頃に卸す、まろやかで美味しい今だけの“ひやおろし”/右:手書きで丁寧に書かれた紹介文は、愛情を感じられます
【TIPS!】
ワインをメニューで選ぶように、日本酒も味がわかってくると食事を引き立て合うセレクトができる
決して難しく考える必要はないものの、“有名だから”という理由だけで選ぶのはあまりにもったいない地酒の世界。石澤酒店さんでは「食事のメニューを教えてくれれば合う銘柄や温度などお薦めできるよ」とのこと。本来的に日本酒も、ワインのように食を活かして酒も活かすことのできるものです。全国に1200ほど酒蔵はあり、規模の大小と関係なく確かな味が多彩に存在しています。気さくなご店主に相談しながら、自分の好む味に出逢う旅をしたいものです。
編集部コメント
ここに来ると「日本人でよかった」と感じるほど、日本酒を通した地域の豊かな文化を味わうことができます。べろ感で識る「比べのみあそび」、早速編集H子も3本購入して始めてみました。温度や時間と共に変わる味わいの彩りを知り、はっとするほど新鮮な日本酒の世界に触れています。
住所:川崎市中原区木月3-10-17
TEL:044-411-7293
FAX:044-434-9955
営業時間:9:30~20:30
定休日:毎週水曜日、第一、第三火曜日
URL:http://www2.odn.ne.jp/~had02820/